第十五話 警戒

◇第四回 2-B探偵団会議◇


下島 幸平

「先日の学評で、他クラスの被害が明らかになりました。」


鈴木 明李

「A組はガスと青酸カリ、C組は被害なし、D組は刃物と窓ガラスでした。」


川村 温紀

「一年と三年は?」


下島 滉平

「今の所、被害は見つかっていません。」


山神 麻衣

「先生方も話し合いが進められているそうです。少し急がないと…」


伊藤 駿田

「一つ目と二つ目の事件の共通点は薬品だけ?」


松本 港之介

「今回、青酸カリの入っていた、割れた瓶と、机に置いてあった刃物はすべて、IKEAで売っている商品です。家にあるものと同じです。」


鈴木 明李

「IKEAといえば、昇降口にIKEAのゴム手袋が落ちていました。先生の消毒用かなと思ったんですが…」


笹山 脩斗

「職員会議の話を聞いてたけど、ドアにゴム手袋の跡がついていたそうです。あと、消毒は使い捨てのビニール手袋を使っているそうです。」


鈴木 明李

「じゃあ今私が持っている手袋は犯人のものってこと?」


伊藤 駿田

「じゃあ指紋調べようぜ!」



ついに見つかった犯人への手がかり。彼らはどう活用するのか?


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