Ⅰ ~有害化学物質の謎~

第一章 制服のズボン事件

第一話 事件発生

視点 ◇風紀 伊藤 駿田◇


それは、帰りの会直前に起こった。

そのせいでこのクラス、先生たちの笑いものとなったのだ。

もちろん風紀に関することなので、僕も怒られた。



数時間前ー


成多 貫次

「先生ー僕の制服のズボンがありません。」


担任

「え?」


下島 幸平 

「先生、ここにズボンが落ちてます。たぶんこれじゃないですか?」


成多 貫次

「僕のはこんなに大きくありません。」


常 葵

「先生、それ、たぶん僕の、です。

 貫次さんのはこれだと思います。」


川村 温紀

「常、それに名前書いてある?」


常 葵

「(”伊藤 駿田”)」


伊藤 駿田

「俺?じゃあ今はいてるのは…

 ん?ポケットに何か入ってる。ティッシュー(”宮沢 悠斗”)」


宮沢 悠斗

「あった!道理で小さいと思った。」


「幸平??」


下島 幸平

「違う…」


鈴木 明李

「先生、富田さんがズボン2足持ってます」


担任

「え?」


成多 貫次

「それは僕のです。」


宮沢 悠斗

「じゃあ、これは?」


他クラス

「すいません、制服のズボンありませんか?」


「これ?」


他クラス

「ありがとう!」



いったい何が起こったのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る