第8話 クラフトマシン

 モノは考えうる限りのそれらで、クラフトマシンでつくり出される。

 ナノマシンサイズから、工場規模、どれくらい大きいのか及びつかないものまで、まちまちだが共通しているのは物質の変換となる。

 さすがに無から有はつくり出せない。

 素材は最低限必要となる。

 一瞬でできるモノもあれば結構な待ち時間が必要なモノもある。

 せっかち屋さんにはすこぶる悪いが、待つことはそれほど悪いことではない。

 大抵は得意なデザイナー、メーカーつまりはつくり手が請け負っていて、自分でつくり出すのはなかなかに大変である。

 すぐに分解できるとはいえ、うみだすことは責任が伴うのは何にもでもである。

 モノは使い方さえわかればどんなものでも使えてしまう。

 簡単にほいほいとはいかず、影響は慎重で、重大度に応じて破棄コードが付されるのも常なりだ。

 次の考えとはぶつかるのが困りモノだが。

 この世にうみ出されたモノはモノであっても尊重される。

 いわゆるモノ主義、モノ化主義者たちである。

 モノ化主義者については別で述べるが、モノの存在価値を認め、できうる限りふさわしき扱いをしなければならない、とするのがモノ主義。

 モノは大切に、なのだ。

 どのようなモノがあり、いかように使われ、普及しているのかは、それぞれの想像にお任せしたい。それが、あなたのモノ環境世界だ。

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