第10話 朝と翔の恋を応援し隊!


やけに真剣な夕凪に、


「…ねえ翔君さあ?」


なんて言われた。


いつも明るい夕凪がこんな怖いこと言う訳ないだろう。


そう思った。


「翔くん、廊下ではなそ。」


うん、威圧感がはんぱねぇな。


渋々廊下へ出て、夕凪に聞く。


「なんで夕凪怒ってんだ…」


聞き方悪かったか?いやそんなことはない。


しかし夕凪の顔は強張ったままだ。


すると夕凪が口を開いた。


「…これからも朝と仲良くしてくれるか?」


「…はっ??」


「実はゲームのオフ会とかスカイとかの話ずっと聞いてたからさ。朝を応援したくて…」


意外な言葉で驚いた。でもほっとしたなあ…


「いや、もちろんだよ。逆に昨日オフ会の後、和泉さんからチャットが来なくて嫌われたかと思ってたんだが。違うと分かりほっとしたよ」


「ああ、それは翔くんがスカイって知って嬉しすぎてねえ…」


そうなのかあー…。嬉しいな…


すると和泉さんが教室の扉から飛び出し、


「言わないでっ!!恥ずかしいもん!!」


と叫んでいた。


いたのーーーー?!?!?!?!?!?


俺もいろいろ恥ずかしいこと言ってたー!!


と思っていると、


「嫌われてなくて良かったなー」


と海斗が言ってきた。


海斗もいたんかーーーい!!


「あ、海斗には全部言っといたからねーー」


とウインクする夕凪。


言うな―――!!そして謎にウインクすな―――!!


『がんばれよ。和泉さんとの恋応援してるぜ!』


俺の恋心もばれてるし!! 


…あなどれん。このカップル…!


よお-し。


俺もこんなカップル(ラブラブな、って意味ね)目指していくぞーー!!


まずは遊園地でも誘うか(考えが古い…?知りません。)!!


海斗、夕凪、ルーシー、トミーも応援してくれるし、がんばろー!!


…よく考えるとめっちゃ応援してくれてる人多いな!


改めて。気合いを入れます。


(和泉さんに告白するぞーー!!!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る