第7話 和泉さん=ホームズ

––そして時は過ぎ日曜日…


この間買ったダボっとシャツとおしゃれジーパンで俺は平野駅前で「チーム・モーニング」のみんなを待っていた。


うぅー…緊張するな。


こいつダサっ、とか思われたら嫌だな…


でも…りんた兄さんが選んでくれたんだし、大丈夫だよな!


チャットを開いて、皆に聞いてみた。


スカイ「平野駅前の星の時計で待ってまーす」

ホームズ「私 今着きました!」

スカイ「どんな服着てる?」

ホームズ「薄ピンクのワンピース着てるよ〜」


俺は薄ピンクのワンピースを着ている女子高生くらいの人を探す。


お、あの人かな?


「あの、ホームズさんですか?」

「は、はい!そうです!!」


そう言って振り向いたのは、

和泉朝さんだった。


「…え?!和泉、さん?!」


ちょっと待て。ただ顔が似ているだけかもしれない。(失礼だ)


「…ん?えっと…翔くんだよね…?」


やっぱり、本当に和泉さんなんだ!


「え?和泉さんが、ホームズ…?!」


そういえば、この間話していた好きな物がホームズと同じだったよな…。


まさか本当にホームズだとは…


「スカイって空野くんなんだ…!」


そこへ。


「えーもしかしてスカイとホームズ??」


「やっほー!トミーこと富谷花未(とみやはなみ)でーす」


と言って出て来たのは おしゃれな刈り上げの男子だ。


「ルーシーこと流羽椎菜(るうしいな)ですっ!よろしく〜」


こっちはネコみたいな女子だな。


「よろしく!俺はスカイこと空野翔だよー」


俺があいさつすると、

「私はホームズこと和泉朝だよ〜!よろしくねっ」


「ところでスカイとホームズって知り合いなん??」


やっぱり聞くか〜。


「うん。俺ら初めて知ったんだけど、実は隣の席だった」


「え〜っ!めっちゃ運命っぽ〜い」


そんなわけないだろー!


とかなんとか言ってたら、

「あのーチーム・モーニングの皆だよね?」


「はいっ!えっと、オータムさんですか?!」



「うん。そうだよ〜本名は中村大和(なかむらやまと)って言うよ〜大和くんとでも呼んで〜」


オータムさんは大学生だ。


めっちゃイケメンじゃん!!


花未にしても大和くんにしてもイケメン過ぎる!!(俺は違うけど)


「そうだ。カフェでも行くか!」


「おー!いいねぇ」


「皆の事も知りたいし!」

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