第3話 りんた兄と「翔」

翌朝。元気な男子高校生の俺は、今日も元気に学校へ!


教室に入り、あたりを見回すと、和泉さんの周りに女子が集まっていた。


「朝ちゃん今度誕生日だから好きなものとか聞きたい!」


「好きな小説は、シャーロック・ホームズ。昨日も緋色の研究を読んだわ」


…ん?ホームズも言ってたな…でもそんなことよくあるしな。


「好きな食べ物は、キウイフルーツとマカロンよ」


いやいやホームズとかぶりすぎだろ。いくらなんでも。


でも和泉さんがあのゲームするかな…?


極めつけは、


「好きな音楽はルルルル・ルーよ。」


…ゲームの主題歌じゃん!


ホームズかもとか思うけどそんなたまたまないだろ…?


もし本当だとしたらすごいな…奇跡。



昼は学食を食べ家に帰った。


今日は大学生の兄ちゃん、空野りんたがご飯を作ってくれていた。


「うま~っ!!」


ほんとにうまい…!


「その一言のために兄ちゃん作ってるんだよ。ありがとう!」



そして、その日俺は10:30に寝た。

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