22

しきりに感心していると、今度は紅林さんから突拍子もない質問をされる。


「早川さんは、よく合コンとかするの?」


「いえっ、こういうのは初めてです。」


「そう。」


そして会話が終了した。

あれ?印象悪かったかな、どうしよう。

でも、この話題で繋げるのって厳しくないかい?

よく合コンしますーじゃ、ガツガツしてるみたいだし、紅林さんは?って聞くのも何か違うよね。


そっと紅林さんを盗み見る。

今日は作業着ではない。

清潔感のある白いシャツに紺色の7分袖のテーラードジャケットが大人かっこいい。

よく見ると目が大きいんだなぁとか顎のラインがシャープだなぁとか、グラスを持つ手が色っぽいなぁとか、ときめき要素が多すぎて見ているだけで浄化される気分だ。

こういうのを、目の保養っていうのかな。


かっこいい。。。

かっこいいです、紅林さん。


紅林さんを見ているだけで、胸がぎゅうぎゅう締め付けられる。

ああ、私、恋をしているなって、実感してしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る