「さて、次は何しよう」
大昔、腸は、
食べて、消化して、出す。
そんな単純な生き物だった。
腸は思った。
胃が有ったらいいな、と。
それで、胃が出来た。消化が楽になった。
その楽さに、腸は緩んだ。
その次は、肝臓。
毒素を解毒出来るようになり、清らかになった。
その清らかさに、腸の気持ちは澄み渡った。
その次は、心臓。血の廻りが良くなった。
初めて体に血が廻った時のその快感に、腸は気絶した。
五臓六腑が出来た後に、
腸は、自由に動き回れる様になりたいと思った。
鰭が出来、やがてそれは手足となった。
自由に動き回れる様になった。
自由に動ける・・・・その面白さに、腸は躍動した。
腸は、もっと要領よく生きたい。と思った。
脳が出来、知性を手に入れた。
腸は知的好奇心に熱狂した。
腸、ハッピー♪ヽ(゚◇゚ )ノ
腸は思った。
「さて、次は何しよう」
おしまい
追伸・・・・
生き物としての主導権を腸は、
脳には渡していない。
腸は、第二の脳なのではない。
脳は、腸から委託されているに過ぎない。
実際、腸は脳とは別系統で独自に動いている。
人の意識 = 脳
だとすると人にとって腸とは、何?
最後に、腸からの伝言で、お別れしたいと思います。
腸、ハッピー♪
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