暗喩ちゃんと直喩ちゃん
詩一
第一話 ぶっ殺してやろうと思ってチェーンソーのエンジン掛けたんだけど暗喩ちゃんに止められたの。
やっほー☆ みんな元気ー? チェーンソーぶん回し系女子の直喩ちゃんだよー!
今アタシは、うちの
「いやぁ、四文字の熟語なのに、トータル五文字はおっかしくないかい?」
って感じで見破ったんだ。
そしたらそいつ逃げようとしてね。ぶっ殺してやろうと思ってチェーンソーのエンジン掛けたんだけど
「追跡しましょう。彼を追って行けば
ってさー、凄くない?
そんで逃げるとき、四文字熟語は“
あ、この竜は故事成語さんの“
暗喩ちゃんがアタシの背中に全体重を掛けて抱き着いてる。多分寝てるんだと思う。こんな状況でも寝られる暗喩ちゃんは可愛い。後ろに手を回して、彼女が落ちないようにする。あ、チェーンソーは竜の手に持たせてあるから大丈夫だよ。仲間をぶっ刺しながら可愛いとか言うサイコパス女子じゃあないから安心してね。
「直喩ちゃん。ぁたしが支ぇとぃてぁげょぅか?」
ギャル文字ちゃんが気遣ってくれる。ギャルギャルの彼女だけど、こういうこと言われるとアタシよりパイセンなんだってことを思い出すよ。
「大丈夫。暗喩ちゃんが起きちゃうといけないから」
「ぅぅ……。直喩ちゃんの愛がマジャバイょ」
そう。アタシの暗喩ちゃんへの愛はマジヤバイ。だって暗喩ちゃんはアタシに本当をくれたんだもん。
それまで見えてた世界が、偽物に満ち溢れたものだって気付いて、こっち側に来れた。
あれから1年くらいは経ったのかなあ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます