初めての
俺は大学生で、勉強もしつつバイトもしている。
もちろん平日は大学に行かなきゃいけない。
空きコマの時は、普段ぼーっとしながらテレビを見たりしていたけど。
今日は、みーこが来てから初めての大学に行く日。その後、バイトも入ってる。
「みーこ?」
「みゃ〜」
と言いながら俺のところにやってくる。
「みーこ、お留守番、出来る?」
??という顔をしているみーこ。
「いい子にしてたら、良いもんあげるからさ。」
時計を見ると、そろそろ出かける時間になっていた。
「みーこ!行ってくるからな〜!」
とみーこにキスをする。
こんなとこ友達に見られたら、びっくりされるだろうなぁ…
ドアを開けると、少し暑かった。
「んみゃっ、みゃっ、」
と鳴きながら俺の肩に飛び乗ってきた。
「なぁんだよ〜、行かないで〜って?かわいいなぁほんとっ」
俺はみーこを撫でてそっと降ろして
「かわいいな、」
ともう1回撫でる。
「おっと、時間が危ないんだった!それじゃほんとに行ってきます!」
俺はドアをしっかり閉めて、自転車に乗って大学へと急いだ。
授業が終わり、バイト先のカフェへ行く。
バイト先の先輩に、猫好きな人が居るからうちのみーこの写真を見せて紹介した。そしたら
「かわいい〜!!みーこちゃん、今日は1人?」
「そうですね、、」
「ケージには?」
「入れてき、、あ!忘れた、、、」
「あーあ、、悲惨な事になってるよ、多分。」
俺は残りの時間、正直言うと集中出来なかった。
バイトが終わり、帰る途中みーこのおもちゃも買った。
先輩に言われた事はすっかり忘れて、ルンルンした気持ちで帰ると
「ただい…って、みーこ、、、」
ティッシュが散乱してるし、畳んだ洗濯物までぐちゃぐちゃになってた。
みーこは悪いことをしたとは思ってなくて、俺を見ると一目散に走ってきた、
「あぁ、かわいい、ってそうじゃなくて!みーこ!何してんだ!」
低い声で怒ってみる。
みーこはキョトン顔。
「これほんとにやっちゃダメなんだよ?」
目を合わせて真剣な顔で言うと
「んにゃ、」
と小さく小さく鳴いた。
「わかった?みーこ。」
「にゃっ、」
「よし!おもちゃ買ってきたんだぞ〜?ほら!」
見せるとまん丸のキラキラした目でおもちゃを見てる。かわいいなぁ、、。
「よ〜し」
左右に振ると、とびつくみーこ。
「あははっ、楽し〜な?」
「にゃっ!」
みーこ初めてのお留守番は、、成功??
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