第2話 戦闘 〜短〜
「いけいけ!止まるな!首謀者を探せ!」
「リュシアン様!話が聞けそうです!」
「よし!周りを警戒しておけ!」
…話か。首謀者の位置の話ならいいが。
「さて、話してもらおうか」
「な、何を!?」
「言え」
「ひっ、ひぃ!?」
「言えっつってんだろ…」
「地下…!地下だ!」
「地下?」
「そうだ…!俺たちはそこを根城にしている!」
「なるほど。情報の提供、感謝する。だがお前は見張らさせてもらおう。…おい、見張っとけ」
「はい!」
地下…あの祭壇がある場所だな…
…
「Foooo!弩弓部隊だが接近戦もできるってところ教えてやろうぜー!」
「「「「「「やりますよー!」」」」」」
「に、逃げろォォォ!」
「待てよっとォ!」
「ギャンッ!?」
ははっ!このハイリンにかかれば軽いものよ!
「さてと…お前の持つ情報、いるものだけ吐いてもらおうか…!」
「…根城は魔光工場の秘密基地だ。それ以外は…言えん」
「そうかそうか!ならよし!一応見張っとけ!」
「はっ!」
「ふぅ…報告でもしにいくかぁ…疲れた疲れた…」
しかしちょろいな!すぐに教えてくれるなんてな!
…
「走れ!急げ!」
「団長じゃねぇか!?逃げろ!?」
「逃すかよ!」
ふぅ、グラップラー持ってきておいて良かったな…
「うわっ!?」
「さて、じっくりと話を聞かせてもらおうか…首謀者はどこだ?」
「…今隣国に行っているが」
「本当だな?」
「あぁ」
「…まあいい。捕縛しておけ」
…こんなあっさりしてていいのか?
…
「さて、情報交換だ」
「私が捕まえた人に聞くと…地下の祭壇にいると聞いた…」
「は!?俺が聞いたのは魔光工場の秘密部屋だぞ!?」
「俺も違うな。俺が聞いたのは隣国にいる、とのことだ」
「…分かれて行動するか?」
「…とりあえず作戦立てるために一度、戻ってリリカに頼むとしよう」
「理解したぞ!」
…
「リリカ!リリカはいるか!?」
「リリカですか?」
「あぁ!作戦の立て直しだ!」
「その…多分地下の祭壇に行きました」
「なっ…!?」
「おい、危険があるぞ…」
「一応リュウにボウガンを持たせていましたが…」
「アイツ…何をするつもりだ!?」
「そんなことよりいる危険性があるぞ!?さっさと地下に向かうぞ!って地下はどこだ!?」
「私が案内します!」
「よろしく頼む!」
…
「おらおらおらァァァ!傭兵団のお通りだぜェェェ!」
「敵は殺すな!なぎ払え!」
殺しはしない。だからなぎ払うしかないな!
「わかってる…」
「しっかし…ここはどれだけ深いんだ…!?」
「さあな…知らん!」
「…!光が見えてきたぞ!」
「くっそ!なんだアイツ!?」
「逃げろ!殺されるぞ!」
…ん?殺される?
「は!?どうした!?」
「燃やされるゥゥゥ!」
「ヒィィィィ!」
燃やされる…?
「…何があった」
「…見てみるぞ」
…そのまま突撃する。そこは広い場所。大きな鳥の石像があり、大きな祭壇がある。そこにいたのは、1人、燃えている人間。
「…お前…!?」
ある人物が、自信あり気味に立っている。後ろには燃えている鳥の幻影。…何があった。
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