第777話 みゃーみゃー

夜、道路を歩いていると、どこからかバシャバシャと水の音がした


近くには溝があるが、そこにはすべて金網が設置してある


また、この付近には電灯も無く、ほとんど真っ暗であった


何の音か気になり、水音のする方へと向かう


「みゃー、みゃー」


バシャバシャと言う水音に混じって、猫の鳴き声がする


「まさか、この溝に猫が?」


水の中は真っ暗で、何も視えない。ポケットからスマホを取り出しライトをつけ、金網を照らす


「みゃー」


すると、バシャリと言う音と共に、ガシャンと金網に何かがぶつかってきた


「うわっ!」


ライトに照らされたのは、ぶよぶよにふやけた赤ん坊の顔だった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る