第572話 引っ越し
こんにちは、山内花林です。
最近引っ越してきた家族が居ました
その家族はどこから越してきたのかは分かりませんが、丁寧に、お菓子を持って挨拶に来られました
愛想のいい母親と、頑固そうな父親、そして私と同い年の女の子の3人でした
あいにく、私以外の家族は出かけていたので、私が対応する事になりました
そして、母親と父親は、他の家にも挨拶へ行くと言って去っていきました
女の子だけが残ったので、私はいろいろと話を聞きました
その子はおしゃべりで、自分の趣味の事、楽しかった事、つらかった事、家族の事など様々な話をしてくれました
しばらくして、私の家族が帰ってきました
「誰と話しているの?」
私は、引っ越してきた子を紹介しようとして、気が付きました
その子は母には見えていません
つまり、幽霊だったのです
そして、その子の両親は、さっききた2人ではありませんでした
「わたしは、捨て子だったの」
その事を知った彼女は、家を飛び出し、家の前の道路で轢かれたそうです
そして、その事に責任を感じた2人も自殺したそうです
だけど、死んでからは一緒にこうして旅をしているそうです
引っ越しのあいさつをしていましたが、どこかに居座ることなく、またどこかへ旅に出る
そんな生活もいいかもしれません。まだ死ぬ気はありませんけど
あと、もらったお菓子は当然、食べられませんでした
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