第548話 チューインガム

俺は今、チューインガムを噛んでいる




普段は普通に風船ガムを噛むのだが、親が間違えて買ってきたのだ




ガムなら捨てない限り噛み続けて口さみしくないのに……




味が無くなった後もずっと噛んでいるのが好きなのに……




チューインガムだと噛めばすぐなくなる




「ああ、じゃあ舐めればいいか」




飴と同様に舐めることにした




すると、噛むのとは比較にならないくらい長時間口の中に残った




「これならこれで……」




いいかと思った時




チューインガムがまるで生き物の様に口の中で動いた




「ペッ」




慌てて吐き出す




すると、ピンク色の塊はイモムシの様に這って逃げていった




ここは外。家の中じゃなくて本当に良かった……




それから、残りのチューインガムは1回噛んでから舐めている

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