第521話 白いタヌキ
白いタヌキを見た
白い蛇なんかのアルビノがいるからタヌキの白いやつもいるだろう
そう思っていたが、どうも普通の狸とは違うようだった
気になって追いかけて行くと、坂になっている場所で見失った
そして、坂を越えると白い着物を着た女性が立っていた
(この時代に着物……?)
そう思いつつその女性に尋ねてみる
「ここに白いタヌキが来ませんでしたか?」
「いえ、見ていません。気のせいでは無いですか?」
(まさか、タヌキが変化をして……?)
そんなバカなとは思いつつ、尻尾が無いか見るが、着物では分からない
あんまりジロジロ見ていては、こちらが不審者になってしまうので勘でタヌキを追いかけることにした
しかし、女性の横を通り過ぎると
(俺は何故タヌキなんて追いかけているんだろう?)
と急に馬鹿らしくなって帰ることにした
もう一度着物の女性を見ようと振り返ると、その女性はいなかった
ただ、木の陰から白い尻尾が見えたが、そのまま帰ることにした
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