第376話 ごろごろ

車を道端にあったお地蔵さんにぶつけた




幸い、車には目立った傷が残らない程度にかすっただけだが、お地蔵さんは倒れ、首が折れた




誰も見ていないことをいいことに、地面に落ちた車の部品を集めて、逃げた




家に向かう途中、カーブを曲がるたびに後ろの方がら、ごろんと何かが転がる様な感じがする




カーブのたびに少しだけだが、外に引っ張られる感じがするのだ。そう、重い荷物を乗せたときみたいに




俺は嫌な予感がして正直にお地蔵さんに謝った

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