第345話 パチンコ
ある日、どうしてもパチンコの地獄少女を打ちたくなった
仕事を早退し、パチンコ屋へ向かう
誰かが打っていたのか、200回転程度している
千円札を入れ、玉が出てきてすぐに打ち出す
いきなりの激アツ演出で、この予感だったのか、と思いながらのんびりと画面を見つめた
しかし、リーチの演出がすごく長かった割に、最後のボタンであっさりと外れる
まあ、そうだろうなと思いつつ、撃ちだす
すると、次の回転でアイのセリフが読み上げられる
「いっぺん、当ててみる?」
確定演出だ、ボタンを押すとうるさいほどの音で当たりを知らせる
そして、777
次回の大当たりまで確定し、余裕顔で右打ちする
払い出しが終わり、すぐに次のリーチに入る。そして、アイが再びセリフを言う
「いっぺん、死んでみる?」
ただのセリフ、それもお決まりの。確変を引いたのだから、ほぼ当たる
しかし、俺の手は震えてボタンを押せない。時間が経ち、勝手に大当たりーと表示される
そして、右打ちしてくださいと繰り返し言われるが、俺の悪寒は止まらなかったので、少しの出玉をすぐに取り出して交換所へ行く
その瞬間、俺がさっきまで座っていた場所に、車が突っ込んできた
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