第320話 ボーン、ボーン

私は夜中の12時に日記を書いている




なぜなら、1日の始まりは0時であり、終わるのが12時だからだ。まあ、書いている途中で次の日になっちゃうんだけどね




今日も1日あったことを日記に書いていた。すると、ボーン、ボーンと古時計の様な音がする




「えっ? 今2回なった?」




私はデジタル時計で確認すると、まだ0時1分だ。というか、うちに古時計は無い。今までこんな事は無かったのに




今日は幸いにも晴れていて月明かりが明るい




気分転換にちょっとベランダに出てみる




「ボーン、ボーン」




空中に浮いた無表情な顔が、そう呟いていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る