第307話 心霊写真を撮るコツ
「へぇ、これが心霊写真ですか」
珍しい写真を見せてくれるという事で、知り合いの知り合いへ会いに行った
心霊写真マニアということで、廃墟へ行っては写真を撮ったり、事故物件へ行っては写真を撮ったりしているらしい
その中でも自信作ということでいくつか選んでくれた
「いやぁ、この写真を撮るのには苦労したよ」
どこかの小部屋で、そこの窓には苦悶の表情を浮かべながら張り付いている女性の写真だ
「本当に……はっきりと見えますね」
「そうだとも。鮮度が違うよ、鮮度が」
「鮮度? どういう意味ですか?」
「丁度死んだばかりという事だよ」
「よくそんなタイミングで写真を撮れましたね」
「コツを見つけたのさ。ついてきてごらん、教えてあげるよ」
そう言った男性に着いて行くと、写真を現像するための部屋なのか、真っ暗な部屋に通された
「ここのどこに……?」
「もっと奥だ」
奥へ行くと、小さな窓がある部屋があった。中へ入ってみる
ガチャン
「!? 開けろ!」
俺が中に入ると同時に鍵を閉められた
「助けて、助けて……助け……」
息も絶え絶えの女性が居た
「ほら、もうすぐ心霊写真が撮れるぞ」
小さな窓からカメラを構える男が見えた
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