第260話 靴が

呪いの靴をご存じだろうか




いや、靴の時もあればスニーカーの時もあるし、ハイヒールや内履きズックかもしれない




ただ、革靴であることが多いため、ここでは靴と呼ぶ事にしよう




さて、その靴は数百年前にイギリスで作られたらしい




ある夫婦が、息子の成人祝いに靴屋に注文したものだそうだ




しかし、その息子は事故に遭い、両足切断の大けがを負ったらしい




そして、二度と靴を履くことができなかったそうだ




しかし、注文したものは仕方が無いので引き取り、誰も履かないまま数年の月日が流れた




ある時、泥棒が家に入った。そこで、綺麗に飾ってあったこの靴に大層惹かれたそうだ




現金を盗まずに、靴だけ盗んで満足したらしい




泥棒は、さっそくその靴を履くことにした




そして数日後、泥棒の足首から下だけが見つかった




その後、靴は姿を変え、足を狙う様になったという




靴を履くとき、本当に自分の物かどうか、再度確認した方が良いだろう

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