第247話 ミイラ?
俺は久しぶりに自分の家に帰ってきた
新しい家に引っ越してから数年、そのうち必要なものがあるかもしれないと解体をしていない
「外観に変化はないな。うん、窓とか割られてなくてよかった。鍵も……うん、無理やり開けられたような跡はないな」
両隣にはまだ人が住んでいる為、誰かが勝手に住んでいると言う事は無いにしても、空き巣なんかにあってなくてよかった
さて、子供部屋から行くか
子供部屋には、持っていけなかった人形やおもちゃ、本などが置いてある。また、ベッドも買いなおしたので、ベッドもそのままだ
「あー、こんなのもあったか」
本棚に置いてある遊戯王のカードや、ポケモンのカードなんかを見たり、ゲームボーイや懐かしのワンダースワンなんかもある
「そういえば、ベッドの下に隠してあるアレも大丈夫かな」
ベッドの下には、子供に見せられないような本が置いてある。捨てたほうがいいのだが、なんかもったいなくて捨ててない
「どれ……は?」
ベッドの下には、子供のミイラのような物があった。すでに干からびて存在しない空洞の目と視線が合うというのも変な話か?
「ってうわぁ!」
微妙に冷静だった俺は、現実を理解して慌てて逃げる。別に襲われるというわけじゃないが、とりあえず距離を離したかったのだ
慌てて玄関から出ると、ガシャンとガラスの割れる音がした。まさか、あのミイラ生きていたのか? と思って警察が来るまで車通りのある道で震えていた
しかし、警察が確認すると、ベッドの下のミイラは無くなっていた。代わりに、その部屋の窓ガラスが割られていたらしい
こんなにタイミングよく……と思ったが、考えると怖いので考えないことにした。一応、何かに尾行されていないよな? と辺りを警戒しながら帰った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます