第200話 虫の知らせ
私は地下アイドルをしている
本当は、表のアイドルになりたいのだけれど、そこまでの実力が無いことは自分でもわかっている
一人、悪い意味で気になるファンがいる
いつの握手をするときに一番前に並ぶのでよく覚えているのだけど、他のファンとは目が違う
本気でアイドルとして見る目だ。最初はうれしかったけれど、最近はまるで監視されているようで怖い
私はその日も活動することになっていたのだけれど、朝起きると嫌な予感がした
珍しく遠征と言う事で、隣の県でステージをすることになっていたのだけれど、朝、震えが止まらないので、マネージャーに無理を言って休んだ
そして、事故が起きた
追い越し車線から無理やりマネージャーの車に割り込んできたらしい
幸い、マネージャーは大けがを負ったものの命に別状はないらしい
犯人はあの、いつも最初に並ぶファンだった。私が県外のステージを最後に引退するという夢を見て、止めたかったらしい
朝の震えはこれを予感していたのだろうか・・
それに、私が引退することはマネージャーにすら伝えていないのに
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