第193話 急発進
赤信号で待っていた時、俺の前の車が赤なのに急発進した
夜だったこともあり、青信号側の車通りは少なかったため、急ブレーキを踏む車やハンドルを切って避けた車のおかげで事故にはならなかった
それから1kmほど走ったころ、さっき赤信号を無視した車が電柱にぶつかっている
運転手は逃げたのか、車の運転席側のドアが開いている
「何があったんだろう?」
俺はそう思って通り過ぎたが、ふとバックミラーを見ると、その車の上に人が乗っていた
俺は慌てて急ブレーキを踏んだ。幸い、後続車は居なかった
俺は車を路肩に寄せて事故車を見ると、車の上には誰も居なかった
これも何かの縁だろうと、俺は警察に事故車があると電話した
俺は電話で待機していてくれと言われていたため、車内で待つことにした
しばらくして、パトカーが近づいてくるのが見えた
パトカーは俺の車に近づくと、クラクションを鳴らした
俺は降りてこいという催促だと判断して車を降りたが、感じが悪いなと思った
パトカーから警官が降りてきて俺に尋ねた
「あれ? 血だらけの被害者はどこへいきましたか?」
警官が言うには、俺の車の後部座席にハッキリと血だらけの女性が見えたらしい
もしかして、前の車が赤信号で急発進した理由って・・・
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