第180話 騙される
夜遅くスマホアプリで遊んでいる時、ふと画面が黒くなった
その時、画面の隅に何か白いものが映った気がする
ローディング画面が終わり、すぐにゲームが始まったため気にしないことにした
しかし、背後に何か気配を感じる気がしてゲームに集中できない
そっと後ろを見るが、当然何もいない
ゲームに集中し、クリア時に起きるローディング画面でまた画面の隅に白いものが映る
今度は2人か?
右肩の方方ため息をついたような風を感じた
バッと振り向くが何もいない
嫌な気分になって今日はゲームを止めようと洗面台に向かうと、後ろを着いて来る気配がする
洗面台の鏡を見る勇気が無くて布団にもぐりこみ目をつぶる
怖かったので電気はつけたままだ
自分の顔を覗き込むような気配を感じたが無視して寝たふりをする
「寝たの?」
その呟くような声を聴いたときに鳥肌が立った
好きなゲームキャラの声優の声だったからだ
確認しようとして目を開けると、目の部分が真っ黒に窪んだ女性が覗き込んでいた
「やっと見てくれたね」
その声は、しわがれた老婆の様な声だった……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます