第170話 〇〇が出来たら

外から見えるようになっている部屋がある





その部屋の前に立っている男の看板には「〇〇が出来たら10万!」と書いてある





興味がそそられたので、俺は聞いてみた





「このBOXには指示書が入っているので、その指示が達成出来たら10万です!」





10万円が貰える指示とはほぼ達成不可能なのではないか?





「ちなみに、達成できた人は居ますか?」





「今日始めたばかりで、まだ誰も挑戦していないので達成者は居ません!」





なるほど、情報が何もない





俺はしばらく様子を見ていたが、みんなチラチラ見るものの挑戦する人は居なかった





見ていてもらちが明かないので、また男に話しかける





「参加料ってかかりますか? また、エロ系は無いですよね?」





「参加料は1000円です! エロ系は確か無かったと思います」





微妙に確証が無かったが、もしエロ系が出たら文句を言えばいいだけだろう





「じゃあ、やってみます」





俺は意を決して1000円を男に渡す





「では、こちらをどうぞ!」





BOXに手を入れて紙を引き抜く。折りたたまれていた紙を広げると、次に入ってきた物と10分間見つめあう事と書いてあった





「なんだ、簡単だな」





俺はもう達成したつもりで部屋に入っていった





しかし、部屋が移動し始めた





「何が起きた!」





俺は部屋から出ようとしたが鍵がかかっている。そこで騙されたことに気が付いた





30分ほど移動した後に止まった。そして、部屋の外から声が聞こえてきた





「さあ、本日も生放送でやっていきたいと思います。リスナーの皆様、本日はコブラと人間です!」





そう聞こえた後、部屋の天井からコブラが投入された





俺は投入されたコブラと・・・





俺はあったことを今Twitterに書いている





あの後、俺はコブラを捕まえて10分間見つめあったにもかかわらず賞金が10万ウォンだったので警察に通報した


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る