第151話 不思議な壺

空き地に壺があった




取っ手が2つある茶色の壺だ




中は真っ暗で、スマフォのライトで照らしても底が見えない。不思議だ




ためしに、ポケットから袋に包まれた飴を取り出して入れてみる




壺をひっくり返すと、飴が2つになって出てきた




「もしかして、入れたものが2倍になる壺か?」




俺は財布を取り出して、100円を取り出すと、壺に入れてみた




壺をひっくり返すと、100円玉が2つになって出てきた




俺は思い切って1万円札を入れてみた




ひっくり返しても出てこない




「まさか……俺の1万円!」




俺は壺に手を入れて1万円を探した。すると、手の先に1万円が2枚ある感覚があった




「なんだ、軽いからすぐに出てこなかっただけか」




俺が手を引っこ抜くと、肘から先が2本になって別れていた

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