第75話 道で
散歩を日課にしている
雨でも、暑くても、時間が無くても必ず歩く
今日は、いつもと違う道を歩いてみた
普段は通らないような狭い道だ
向こうから、高校生ぐらいの少女と、同じくらいの青年が歩いてきた
少女は、すれ違いざまに「こんにちは」と言ってくれた
私は、「こんにちは」と返した
そして、次の青年には私の方から「こんにちは」と言った
すると、青年はびっくりした顔で逃げて行った
何か変だったかな?と思ったが、気にせず散歩を続けた
次の日、同じ時間に昨日と同じ道を歩いてみた
すると、また少女と青年が歩いてくるのが見えた
今度は、私の方から少女に「こんにちは」と言うと、青年が「こんにちは」と答えた
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