第70話 密室殺人2


俺は知人から借金をしていた





最近、催促がひどくなり、少しも返せないと殴られた





もう我慢の限界だ





俺は知人の隣の部屋を借りた。実行は1週間後だ





1週間後、俺はベランダから知人の部屋のベランダに移る





俺は馬鹿だ、ベランダには鍵がかかっているに決まっているじゃないか





時計を見ると、夜中の1時だ





はぁ、また計画を練り直すかと思っていたら、玄関のドアを開けて知らない奴が入ってきた





そいつは、知人の首を釣り糸の様なもので絞める





俺はベランダで、カーテンの隙間からそれを見ていた





全身真っ黒で顔も確認できなかったが、体の細さからそいつは女だと思う





女は、そのままドアを開けて去っていった





俺は慌てて自分の部屋に戻ると、さっきの女を追いかけた





なんとか、バイクで逃げようとした女に追いつくと、声をかけた











「そう、見られていたのね・・・」





女は、逃げるのを諦めたのか、身の上話をしてくれた





以前、あの男に騙されて、借金を負ったこと、それが原因で母が過労死し、せめて恨みを晴らそうとした事





俺もあいつに恨みがあったことを伝え、アリバイ作りに協力すると言った





今は、俺と一緒に住んでいる















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