第52話 虹が

こんにちは、山内花林です。





私の友達が、不思議な体験を聞きました





その日は朝から雨で、出かけるのが憂鬱だったそうです





買い物をして、公園に連れて行ってもらって、お昼を食べて、山の方へ行ったそうです





山へ行くと、丁度雨が小雨になり、少し晴れ間が出てきました





すると、木と木の間に虹が見えたそうです





しかし、その虹は不思議にも、赤、紫、青の3色だけだったそうです





友達は、その虹の方へ向かったそうですが、普通の虹であれば絶対に近づく事は出来ません





その不思議な虹は、近づくと、近くに見えるようになりました





まるでホログラムのようだったと言います





ただ、虹は虹で、手をかざすと必ず手の向こうに虹があり、反対側に回っても同じでした





虹で遊ぶのも飽きたので、山の中の遊具で遊び、帰る時間になりました





さっきの虹を見ると、まだ残っていたそうです





車に乗って、窓から虹を見ると、先ほどと距離が変わりません





車が発進して山を下りても、虹が見えます





さすがに不気味になってきたところで太陽が雲に隠れたそうです





すると、虹は徐々に薄くなっていって消えたそうです





それは何だったのでしょうね?

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