第31話 恨みの木

こんにちは、山内花林です。




ある公園に、いつからか恨みの木と呼ばれるようになった木があります




この木に怒りや恨みを込めて傷をつけると、何かが起こるそうです




ある時、誘拐未遂事件がその公園で起こったそうです




帰りが遅くなった女性が、少しでも近道をしようと通ったそうです




運悪く、変質者に連れて行かれそうになったそうです




女性は近くにあった木につかまって抵抗したそうです




女性は変質者に強く引っ張られたときに、爪が引っ掛かりはがれてしまったそうです




その痛みで泣き叫ぶと、変質者は逃げて行ったそうです




女性はハンカチではがれた爪の部分を押さえ、警察に電話で連絡しました




警察が公園につくと、待ち合わせ付近には誰もいなかったそうです




女性が電話した格好に似ていると思われる男性に職務質問したところ、犯行を認めたそうです




しかし、被害者である女性は見つかりませんでした




病院にでも行ったのだろうと、警察も一旦交番へ戻ったそうです




次の日、その公園で死体が発見されました




その女性の腹部には、まるで爪でひっかいたような大きな傷があったそうです

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