第14話 七不思議7
こんにちは、山内花林です。
とうとう七つ目になってしまいました
七つすべてを知ったからと言って、何かが起こるわけではないと思いますので、安心してください
私の学校の会議室の一つに、タイムカプセルがあります
昔は地面に埋めていたのかもしれませんが、掘り出す場所がわからなくなったり、そもそも掘り出し忘れたりするそうです
そこで、私の学校では成人式の日に開けることになっています
そのタイムカプセルは、会議室の金庫の中に普段はしまわれています
私も六年生になったらタイムカプセルを作るのでしょうか
中身については、将来の自分についての手紙か、入れて置きたい品物だそうです
金庫には8年分入れることになるので、そこまで大きなタイムカプセルではありません
会議室の掃除をしていた時です
会議室は、普段は視聴覚室としても使われるので、カーテンは厚く、締め切ると真っ暗になります
3人座れる長足テーブルを拭き、椅子をきれいに並べ、床掃除をしたら終了です
その日は、タイムカプセルを入れる日ということで、放課後に6年生たちが来るため、話題はタイムカプセルの話になりました
「ねえ、知ってる?何年か前のタイムカプセルには、人骨が入っているらしいよ」
「私は、呪いの手紙を入れてあるって聞いたよ」
「金庫の壁に死体が埋まっているとか」
本当か嘘かわからないような話をしていました
ところで、この会議室には一つ目立つものが置いてあります
それは、タヌキの置物です
それも、私より大きなタヌキの置物です
置物は陶器製ではなく、毛皮もリアルで、本物のように見えます
何年か前の卒業生が寄付したものだそうですが、このタヌキの袋、夜に広がるそうですよ?
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