第5話 風呂で

これは知り合いから聞いた話です




運送会社の青年が、頻繁に配達のあるおばあさんの家に行っていたそうです




そのおばあさんの家に行くと、いつも麦茶を出してくれるので、夏は特に助かったそうです




その日も暑く、ちょうどおばあさんに配達があったので、麦茶が飲めるだろうと嬉々として向かったそうです




しかし、その日は運が悪く、インターフォンを鳴らしても出てきません




ただ、家の中から音がするので、聞こえなかったかなともう一回鳴らしましたが出てこなかったそうです




おばあさんの家は昔の家なので、玄関は半分網戸になっているので鍵自体は開いています




耳を澄ますと、物音はシャワーの流れる音だとわかりました




タイミングが悪かったと、他を回ってからまた来ることにしたそうです




次に来たときは、パトカーが止まっていました




何があったのかと近くにいた男性に話しを聞くと、連絡がつかないと親戚が見に来たらしく、シャワーの音が聞こえたので、念のため風呂場を見たそうです。




すると、その家のおばあさんが風呂で亡くなっていたそうです




死後数日たっていたのか、風呂の中は何回も追い炊きされてスープのようになっていたそうです




ただ、事件性は無かったらしいです




ところで、皆さんは風呂に入る時にシャワーって出しっぱなしにしますか?


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