第3話 お化け屋敷で

こんにちは、山内花林です




これは、昨年に家族でお化け屋敷に行った時の話になります




そのお化け屋敷は、廃墟の病院をモチーフにして作られていました




本物の病院の様な入口を抜け、診察室や壊れた更衣室などを見ながら進みました




ナース姿の幽霊や、医師の姿の幽霊などがカーテンの後ろや、準備室から飛び出すなどで驚かしてきました




わざとらしいくらいに幽霊の格好なので、逆に安心してしまうくらいです。びっくりはしましたけどね




ところが、半分ほど進んだ時です、カーテンで隠されている非常階段の方から、携帯電話で通話する声が聞こえました




アルバイトの男性でしょうか?詳しくは聞こえませんが、何かもめているような感じでした




「違うって言ってるだろうが!」




そう怒鳴り声が聞こえると同時に、携帯を叩きつけるようなガシャンと言う音がして、静かになりました




興覚めをした私は、無視してさっさと進む事にしました




手術台や、なぜか2階にあった霊安室(普通は地下じゃないかしら?)を抜けて、出口から出ました




母親に、「あの怒鳴り声のせいで雰囲気が壊れたよね」と言うと、




「そうね、若い女性のアルバイトかしら?」




と言いました。私は男性の声だと思ったので不思議に思いました




それに、「霊安室って棺桶とロウソクを置いただけでも雰囲気あったよね」と言うと




「霊安室なんてあったかしら?見逃したのかしらね」




と話があまり合いませんでした。まあ、一番話が合わなかったのは、血だらけのナースなんて見なかったと言われたことですけどね


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