やきゅう
明才高等学校のグラウンドに軽快な金属音が鳴り響きました。
「回れー!」
会長の叫び声と共にツーカイにレボリューション出来そうな音楽が吹奏楽部の生演奏で流れ出し、一塁に居た明日香先輩、二塁に居た美沙先輩、三塁に居た千景さん、そして打席に立っていた柚鈴先輩が一斉に走り出しました。
「ただいま戻ったよ」
最初に戻ってきた千景先輩は涼しい顔でそう言いました。
「勝利ツーカイ! ヨホホーイ」
次に帰って来た美沙先輩は楽しんでこそいましたが、息が上がっているようでした。
「明らかにホームランだったのだからゆっくり歩いてくれば良かったでしょう?」
「ホームランでも走らなきゃ、相手に失礼だよ!」
ほぼ同時にホームベースへ帰ってきた明日香先輩と柚鈴先輩は仲良くケンカしていました。
「先輩方、余韻に浸っている暇はありません。紗綾先輩のチームが既に整列しています。ワタシたちも急ぎましょう」
紗綾先輩に誘われて急遽行われることになった紗綾先輩率いる『チームさぁ、やってみよう!』対『チーム生徒会(OG含む)』の野球大会はワタシたち『チーム生徒会(OG含む)』の逆転サヨナラ満塁ホームランによる大勝利となりました。
生徒会議事録
相当、エキサイトしたな。 芹沢
はい、ナナすごく高まりました。 七海
私はスタンド席で見ていましたが、本物の野球を見ているかのような白熱した試合でした。 小雨
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます