転生したけど俺YOEEE

かかか

第0話

アンタ!!いつになったら働くつもりなの?」


「そのうちだよ、そのうち!俺の能力をフルに活かせる仕事がしたいって言ってんだろ!!」


「フン、お前の能力を活かせる仕事だ?そんなものがあるなら教えて欲しいものだな。ちょっとは弟を見習ったらどうなんだ?」


「兄貴さ、頼むから外で俺のこと弟だとか言わないでくれよな、お前みたいなのが兄貴とか恥ずかしくてバレたくねえから、言う相手がいんのかは知らねーけど」


「………」


 ガタ!!

 俺は思い切り立ち上がって家を出た。


「クソ!揃いも揃って言いたい放題言いやがって!!それが子供にかける言葉かよ…」


 空に浮かぶ月を眺めながら男は呟いた。


 これが俺の最後の記憶。そう、俺はこの日、信号無視をした小型トラックに跳ねられ死んだ。

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