第115話:目覚めたんだが
俺が目を覚ましたのは、翌日の昼頃だった。
ステータスを確認すると、まだ完全には魔力量が回復していない。
「あ、ユーキおはようございます!」
部屋の中には、アレリアとアイナとミーシャ。そしてお菓子を食べているスイとアース。
「おはよう……って、あれ? あの後どうなったんだ?」
「えっとね……」
顛末に関してはミーシャが話してくれた。
盾の勇者カタンを含めた全員が確保され、今は閉じ込めているらしい。
勇者カタンについてはこの後のことをどうするかはまだ考え中らしい。
俺としては、勇者武器を取り上げた上で、処刑しかないと思っているが……。
都市……それも明らかに帝城を狙ったのだから、国家の転覆を狙ったものとしか思えない。
王国から追放した際の悪事に関しては王からの命令だったことも確かだし、追放処分に留めたが、今回は事情が異なる。
「それにしても、魔族……魔王だけじゃなく魔法兵器に関してもこれからは考えなくちゃいけなくなるな……」
正直、人間同士の争いに関してはそれほど問題にならないと考えていた。
人類の中で最高峰が勇者なのだから、考える必要がないと思っていたのだ。
しかし、一撃で帝都を破壊できる威力を持つ兵器があるのなら話は変わってくる。これは昔からあったものだが、俺が知っているものよりも明らかに性能が高かった。
帝国内では遊戯場があったり、通信結晶があったりと魔道具に関する技術が随分と進歩している。
これも、時代の流れなのだろう。
そしてこの後、帝城に魔法書が届いたそうで、俺は無事にそれを受け取ることができた。
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◇重要なお知らせ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
115話が書籍版第2巻ラストに当たる内容です……。
書籍版では盛り上がりの部分を数万字加筆していたり、エピローグの部分で今後の展開に関わる重要なことも加筆しております。(116話以降突然お話が飛ぶ形になり申し訳ないです)
次の話からは書籍版2巻の続きのお話になります。(WEB版は書籍用に改稿する前の原稿を掲載しており、出せていない情報が多々あります。そのため齟齬が出てしまうのですが、両方のパターンを書く余裕がなく、苦肉の策として書籍版準拠とさせていただきます……)
できれば書籍版を読んでいただけるとありがたいのですが、お金がかかることでもありますのでお知らせだけでもと思い、書かせていただきました。
大筋としてはWEB版と同じですので、WEB版だけを読んで何がなんだかわからない……まではならないと思いますが、わからない部分は飛ばしながら読んでいただければ繋がってくると思います。
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