脳に霞
なんかかきたろう
脳に霞
助けてください。頭に霧がかかっているみたいだ。何にも浮かんでこないんです。うろうろうろうろ部屋の中を歩き回ってなにかないかなにかないかと探っても、霧の中から出てくるのは、歯ブラシ、おにぎり、歯磨き粉、10円玉拾った……などしょうがない言葉だけです。
なにも考えられない。頭が働かない。脳が死んでいる。もうだめだ。死ぬしかない。怖い。あわあわしてしまいます。脳に霞。べつに、頭が働けば素晴らしいものが書けるとか、そういうことが言いたいのではないのです。私は、この鈍重な脳みそが恥ずかしいのです。これじゃあまるで○○じゃないか。○○のようだ。○○だ。怖い。そうに違いない。私は○○なんだ。もうおしまいだ。
ちくしょう、馬鹿みたいに晴れてやがる。
脳に霞 なんかかきたろう @nannkakakio
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます