カズノコ
少年がいた
名前はカズノコだった
カズヒコと本来、名付けられる筈だったが
役所のミスと両親のほんの少しの茶目っ気で
現在の名前に落ち着いた
カズノコは少年時代、活発に動いた
そして中学時代はよくいじめられた
高校時代もよくいじめられた
つまり青春時代の大半をいじめられることに費やした
「今日もまたいじめられるのか………」
そう呟くとカズノコは殴る蹴るの暴行を受けに学校へと行くのだった
この頃になると完全に絶望したカズノコの怒りの矛先は両親へと向けられるようになっていた
「てめえらのせいで、おれの人生はめちゃくちゃだ!」
カズノコのフルスイングが両親の頭を打ち砕いた
それは元、大リーガーも絶賛するビューティフルスイングだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます