欠陥品


おれは欠陥品だった

叫んだ

目の前の景色は徹底的に引き裂かれていた

容赦無しだった

それは錯覚により一見ふかふかとしていたが

正体は既に暴かれた

もう後戻りすることは出来そうもなかった

おれの利き腕はここには無い

冷蔵庫の中だ

だからまず取り出さなくてはならない

正しい手順を思い出すまでは棒立ちだろう


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