おれは狂った


おれは狂った

いつからかは忘れたが

狂った

狂いっぱなしだった

たまには正常に戻るようだったが

それは一瞬のことで

再び足首を掴まれ引き摺り込まれるのだ

異常の海へ

よくわからないんだ

わかりやすい何かが欲しかった

だが区別無かった

あの頃と何も変わらないと思っているのは自分だけなのか?

おれは本当に狂ったのか?

気付くのが遅すぎた

この病名はなんだ?

塗り薬はあるのか?

教えてくれ

このリュックサックを背負ったまま

一体、何処まで行けばいいんだ?

おれはただ自分らしくしていようとしていただけなんだ

だがそれは許されないことだった

頭を撃ち抜いて

何もかも終わらせば少しは幸福なのかもしれない

これ以上この場所で何もすることが無い

「そんなところに座ってないで、こっちに来て一緒に遊ぼうぜ」

誰かが言った

天国からの誘いだったのかもしれない


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