取り返しがつかない


おれの中で

大切なものが

崩壊していった

真実だとか

「ふーん」

おれは

ただそれをじっと眺めていた

まるでそれが

おれの真実ではないみたいに

お前がそっとおれの肩に手を置いた

そしてもう思い出せない優しい言葉を掛けてくれた

わかってないね

おれはさ

大切だった景色が

こうやって滅茶苦茶にされているのを

ただこうやって見ていたかっただけなのさ


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