何もかも壊れろ


賞が欲しかった

詩の

自分を認めてくれるもの

客観的な評価として欲しかった

何の意味も無いとは知っていた

それでもおれは欲しかったんだ

でも無理だった

おれは勘違いしたただの馬鹿か?

ぺき

心の折れる音がした

意外と薄っぺらいね

うんざりだよ

もう少し頭の中身が単純だったら楽しめたのかもな

この人生ってやつを

とても残念だよ

本当に

おれは苦痛を伴いようやく生きていけるだろう

だがそれほどの価値があるのだろうか?

この世界に

生まれて来なければ良かった

それ以外の感想なんて無いんだ

多数決で決められた真実に圧倒されて

それでも反逆しながらこうしてやってきた

情熱

それはあの太陽のようなものではなかったけれど

それでも生きる理由をおれに与えてくれていたんだ

自分にもやるべきことがあるって思わせてくれた

でももう限界さ

ふざけた嘘っぱちの戯言ばかりが棚に並んで

おれの吐く言葉なんてなんの価値も無いんだろ?

何もかも壊れろ


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