しゃぼん玉が割れた
しゃぼん玉が割れた
ど派手に
ずびゃあああん
そのような音を立てた
おれは耳を塞いだ
二度と元に戻ることはなかった
(やっちまった)
そう思った
まだ持ちこたえてくれるものだと勝手に勘違いしていた
自分たちの都合の良い方に物事が進んでくれると信じきっていた
割れた
割れ物、注意のシールが必要だった
表面にペタペタと貼っておくべきだった
だが今更もう遅い
全てはおれたちの低脳が招いた悲劇だった
つるんとして滑らか
光を受け虹色に輝いていたそれは割れた
割れてしまった
取り扱いには細心の注意が必要だった
おれたちは誤ってそして時計の針戻しごっこに興じるしか無かった
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