第22話 ねぇ……

キミが涙もろいのは知ってる

ふたりで見たアニメ映画

隣の席で泣いてたよね


キミが優しいのは知ってる

具合の悪くなったわたしは

軽々と抱きかかえられたんだ


キミが真っ直ぐなのは知ってる

わたしに近づくために

同じ色に染めたんだから


そんなキミだから

昨日の言葉は

やってた映画に影響されたんでしょ?

でも、わたしはこの病気では死なないよ

友だちが欲しいって言ったから?

それが、本当のわたしの想いなんだ

キミは心配しすぎで

わたしの想いの中に入ってくるから

結構いろんなことを教えたよ

わたしの言うこと

信じらんない?



ねぇ……、わたしの言葉を

もっと聞いてよ

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