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第13話 ぼくはきみがすき
キミが優しい ぼくはそこが好き
みんなに優しい そこは嫌い
ぼくだけを見て そんなことは言わないけれど
でももう少しだけ ぼくを見て
キミがのばす手 ぼくはそこが好き
みんなに向ける そこは嫌い
その手をとって 隣に立っていたいのに
時にはキミから 手を繋いで
キミが笑う ぼくはそこが好き
みんなが知ってる そこは嫌い
安心できる ぼくだけに見せてほしいのに
それは言わない 言いたいけれど
素直に伝える
ぼくは それを躊躇（ため）らう
キミに伝わらなくても 構わない
だって 恥ずかしい
キミの全部が 好きだなんて
嫌いなとこも 全部好きだ
なんて 絶対言わない
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