第4話 たいせつなじかん

ぼくの目の前に きみがいる

互いの無言は 昨日と変わらない

それが とまどうじかん


ぼくの隣の席で きみは俯く

その横顔を見て ぼくの心は

そして ときめくじかん


ぼくの目を見て きみが呟く

その声は鈴のよう それが心地いい

そんな うれしいじかん


ぼくの手をとり きみが歩く

その暖かさに 確かに癒される

それは たのしいじかん


ぼくの胸に きみが顔をうずめる

細いからだに 迷いながらも手を伸ばす

そっと だいすきなじかん


ぼくの腕が きみを抱きしめる

その華奢な背中を 優しい笑顔を

ずっと護って いこうと誓う

なにに代えても きみが好きだと

そう たいせつなじかん

きみと一緒に 歩いていきたい

そう たいせつなじかん

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