すきっていいたい!
浅葱 ひな
第1話 そらをね……
今までは自分に自信が持てなくて
空を見上げることでさえ
怖かったの
幼い頃に見上げた記憶は
繋いでくれた手の先の
暖かさ纏うその笑顔だけ
いつもわたしに合わせて
膝をつき
いつも視線を合わせて
語りかけ
そして頭を撫でて
笑ってくれるの
その優しさにいつのまにか
見上げなくなっちゃったのかも
しれないね
その安心感がいつからか
不安へ変わっちゃったのかも
しれないな
そんなわたしに
たまには
そらをね……
見上げてごらん
と……あなたが言う
自信が
なくても
見上げてごらん
そこにあるのは
不安だけじゃないんだよ
と……あなたが言う
その言葉を信じて
そらをね……
見上げることが増えたんだ
そこにある
やさしく包み込んで
くれるような気がするから……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます