4話 神達の興味
「うまく村を出ましたか」
「そうか、それはよかったのう。じゃが殺される可能性があったはずじゃぞ?どうやって村から出た」
ミラクリスの前にはレンに加護を上げた神達が座ってる。私よりも強い人達で、今喋ったのは老人の創造神だ。
そんな人達が何故いるかって?
それはレン君を転移させたとたんやって来たんですよ。ほんと自由な人達です。
「スキル『支配』の派生スキル『透過』を使っていました。魔力支配を使えるので簡単にできたのでしょう」
レン君に限りますけど。
「レンは霊力と神力を持ってなかったか?」
老人と違って体の筋肉が発達しすぎな青年で闘神だ。この人魔法に向かって裸で突っ込むんですよ。脳筋で体が強くなければそんなことできないというのに。
「はい持ってます」
「ならあの娘の加護をつけてあげたらいいのでは?」
「そうです。まだ他にも加護をあげたいもの達が多くいるんですからいいのではないかと」
魔法神と生命神、何でそんなにあいつのことを薦めてくるのでしょう。
「あいつは嫌です」
だって私が作って楽しみにしていたプリン食べたんですよ!そのときなんと言ったと思います!?「私のために作ってくれてありがとう」ですよ!?
「あら、私の悪口なら聞いて上げるからいってごらんなさい?あとクッキー美味しかったわ」
「大事にとっておいたクッキーまで食べたの!?そんなに虫に転生したいならしてあげますよ!?」
「やめとけ。ここに来た理由を話せんだろう?」
はっ!?そうでした。憎き精霊神に龍神、獣神と吸血神まで何で来たんでしたっけ?
「あの子。覚醒して神種になれたそうじゃねえか。だから来たんだよ」
「それに十種類の血が流れてんだ目につくのは当たり前だ」
「そんなことより男の娘だよ!?しかも赤髪で蒼と金のオッドアイ!可愛すぎでしょ」
最後のは性癖酷すぎですがまあいいです。十種類ってなに入ってましたっけ?
「ハイドワーフ、ハイエルフ、真祖吸血鬼、竜の上位種の龍、九尾、白虎、喰狼、不死鳥、鬼人、神ですわ」
「何で分かるのよ生命神」
「私生命の神ですよ?そんなこと分からないで生命神できるわけないですわ」
この人すごいこと言ってるのに気づいていないのですか。他の生命神は全くわからないと言うのに。
「何でそんな規格外な血が流れてんだよ。全部化け物じゃねぇか」
しかもその種族の最上位じゃないですか。神の血って誰のですか。
「あ、神の血は破壊神じゃ」
ただの脳筋野郎ですか。そう言えばあの神、子が産まれたとはしゃぎすぎて自分の魂を消滅させたんですよね。ただの馬鹿男神です。
「まぁ、あの子が生きていけるのなら加護をたくさん与えてもいいと思うがの」
本当に自由な人達です。
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