吾輩は猫のようなものである
ミスターN
第1話 猫のようなもの
吾輩は猫のようなものである。名前など無い。生まれも育ちも分からないが、唯々存在していることは確かである。
吾輩自身、吾輩が猫であるか常に疑問であり、正体不明のまま今日この日まで生きてきた。いや、生きているのか、死んでいるのかすら分からぬ。
なんとなく猫のような特徴を持っており、鳴いてみると非常に猫に近い鳴き声が出る。吾輩の姿を通りすがりの人間が撮影し、SNSにアップすれば、たちまち拡散され可愛いと評価を受けたところを見ると、おおよそ猫としての機能を果たしているように思える。
だから、吾輩は猫のようなものである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます