第三章登場人物紹介
第三章とタイトルにありますが、正確には第二章も含めた登場人物紹介です。既存キャラは性格や容姿などの情報割愛し、内容としては超大雑把に第二章、第三章での行動や簡単な戦闘能力、精神面評価をまとめました。
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◆第二章・第三章メインキャラクター
《概要》
本作主人公。地球から勇者として召喚された高校生であり、あらゆる能力が優れている人物。
第二章にて蒼太の死により弱っていた拓磨を復帰させ、自身は力をつけるために旅立った。その際にクリスから出された『一人ではダメ』という否定をクリアするためにルリを同行させた。
冒険者として登録し出立した後、道中で商人のハルマンや奴隷のルナ、ミレディを助けつつ、ヴァルンバに到着してからは迷宮を探索する職業である『探索者』として登録し迷宮探索を進めていた。
戦力強化を目的として動いていたこともあり、第一章と比べ戦力面で大幅に成長し、拓磨や樹といった他の勇者などと大きな差を作り出した。
魔物討伐がメインとなったことで着実に魔物への知識をみにつけ、戦闘技能も向上し、一人ではないとはいえレベル100を超えているフェアズミュアを討伐する。またその際の傷でほぼ体が動かない満身創痍となった状態でも、素手でホブゴブリンを屠る荒業をこなす。
戦力面の成長が著しい一方で、精神面は最初はルリの存在によって安定したかと思われたが、他国の勇者を見て(新たに知り合いや家族が召喚される可能性を危惧して)動揺したり、ルリと離れるだけで睡眠状態が逆戻りしたりと、あくまで一時的な安定化となっている。
しかし完全に成長していない訳でもなく、ルリがフェアズミュアの一撃を貰った際には最初は焦りながらも、すぐに冷静になり的確な応急処置を施したり、負傷したルリへの攻撃を全て防ぐなど、極限状況下での判断能力は上昇している。また妹や大切な人間に絡んだことが弱点である一方で、その他のことに関しては鉄壁の精神力や耐性を誇り、腕を落とされても気にしていなかった。
現状では感情的にも精神的にもルリの存在が刀哉にとってかなり重要になっており、家族愛に等しいものを抱きながらも、恋愛感情はなく、にも関わらず異性としての劣情も向けているという歪な愛情を持っている。
特にルリからの好意を告げられてからは異性として意識することが多くなっており、性欲的な意味の限界が近い。
ルリ
《概要》
第二章からのヒロイン。元々ルサイア神聖国の王城で司書を務めていた少女。
刀哉に誘われたからという理由でヴァルンバまで着いてきた変わり者で、同時に良き理解者。
その幼い見た目からは想像もできない高い身体能力や魔法能力を持っており、純粋な戦闘能力は刀哉を上回る。特に膂力は圧倒的で、十メートルを超える巨体のゴブリンジェネラルが持つ、巨大鉈による攻撃を正面から弾き返すほど。
魔力探知に優れている刀哉にも魔力を感じ取らせることなく、また全て無詠唱で魔法を発動していたりなど魔法技能も突出している。現状明確にわかる形で使用した属性は土属性、闇属性、回復属性の三つ。
精神面に関しては一見すると問題なさそうだが、刀哉への強い執着があり、家族としての形式に拘る、刀哉の拒絶とも取れる行動に単なる悲しみ以上のネガティブな感情を抱く、などといった不安定な部分もある。
また刀哉に対し好意を抱いており、現状それは『手とか口でしたり』や『その先』を想像するような類のものでもある。かなり性欲強めの様子なのは『最近解消してないから』とのこと。
なお年齢は見た目より上。
◆第二章・第三章サブキャラクター
クリス・フォン・ルサイア
《概要》
ルサイア神聖国の王女で、誰もが目を引く美少女。容姿は幼いものの大人顔負けの思考能力を持っており、本人曰く交渉事や舌戦が得意。その高い能力から既に国政にも少なからず関わっている。
基本的には召喚した責任から勇者のことを最優先で考えるが、一方で損得勘定で物事を考える癖があり、結果として自分にとって、ひいては国にとって益になるかどうかで判断している。その思考を自覚しており少なからず嫌悪もしている。
刀哉への認識は『命の恩人』であり、元から一目置いていたのもあってかなり特殊な接し方をしており、刀哉には砕けた喋り方でいいと命じている。
刀哉からの情報でヴァルンバに勇者に関する交渉を持ちかけており、秘密裏に拓磨達の移動許可を取り付けた。現在はクリス自身もヴァルンバに滞在している。
《概要》
一時は蒼太の死に塞ぎこむも、刀哉のお陰で復帰。その後はクラスメイト達のケアに尽力し、ある程度まで立て直した。刀哉達とは別の場で戦闘経験を積み、クリスからの命令により刀哉を追いかけるようにヴァルンバへと向かった。その際に移動するメンバーは拓磨が選び、かなりの精鋭となっている。
刀哉とルリの関係を『普通のものでは無い』と察しており、同じ部屋であるという一件を知ってからは異性的な面をからかいながらも、複雑な気持ちを抱いている。
上述した蒼太の死を乗り越えるという経験を経て精神的に一段階強くなっており、刀哉が瀕死の状態であっても冷静さを失わずにいた。しかしルリを守った刀哉の行動には思うところもあり、拓磨としては『大切な誰かよりも自分自身を大切にして欲しい』と願っている。
戦闘では時空魔法の『
《概要》
魔法特化のヒーラー。刀哉の幼馴染み。
魔族を相手に無茶した刀哉を心配し、更に何も言わずに城を去ったことに当初は本気で怒っていた。後に一応和解はしている。
拓磨達と共に現在ばヴァルンバに来ている。
第一章までは攻撃手段をほとんど持っていなかったが、第二章ではそれを改善。攻撃魔法を少ないながらも発動できるようになり、また決して上位ではないが、剣の扱いも克服した。少なくとも雄平よりは腕は上。
回復魔法の練度も上がっており、かなりの重傷であった竜太を一瞬で完治させている。
精神面は刀哉を心の支えにしているため強くしっかりしている。そのため竜太の傷を間近で見ても魔法の発動に支障がなかった(思考が乱れると魔法の発動は困難となってしまう)
女子の中でも飛び抜けて高い身体能力を持つ。刀哉の親友で、拓磨の幼馴染み。
無茶をする刀哉を叱ることが出来る数少ない人間で、魔族と戦闘を行った刀哉に対してビンタもかましている。拓磨達と共に現在はヴァルンバへ来ている。
敏捷や攻撃の素早さ、純粋な剣術などの点においては拓磨を上回り、高い戦闘能力を有する。一方で魔法はどちらかと言えば不得意としているため、基本的には使わない。高速で接近し剣術勝負に持ち込むスタイルであり、ヒットアンドアウェイによる戦闘を好む。
精神面は勇者の中でも随一と言っても過言ではなく、精神的弱さがほとんど無いのが特徴。
圧倒的頭脳を持つ秀才。刀哉の親友。
蒼太の死で弱りながらも現実を見ることが出来る人間であり、一日程度で自力で復帰を果たすことが出来た。ヴァルンバで刀哉と久しぶりに再会した際にはら拓磨から聞いた『ルリと一緒の部屋を使っている』という件に対して絡んだりなど見かけの割に軽い面は相変わらず。
また同日に刀哉が夢に魘され起きた際には、単なる悪夢ではないと察しながらも引くなど絶妙な距離感を保ち、感情の機敏に敏い部分もある。
身体能力は並より上程度だが、勇者の中でも使い手がほとんど居ない槍の扱いや、風魔法にも長けている。また近接戦闘をこなしながら魔法を放つことを可能とし、オーク二体と戦っている際には、槍で一体を攻撃しながら、魔法でもう一体を牽制するというマルチタスクをこなしていた。本人は純近接ではなく遊撃の立ち位置を主張している。
また『思考の先読み』を得意とし、刀哉が感覚で直感的に相手の読みを悟るのに対し、樹は論理的に、相手の思考をトレースして先読みをする。その思考能力を戦闘に発展させた先読み技術は刀哉も真似ができないほど。
《概要》
暗めの性格で、地球の頃と異世界とでかなり変化のあった人物。
蒼太とは友人程度には交流がありその死を悲しむが、その際に暗い笑みを浮かべたり、すぐに仕方ないと片付けるなどその死生観は少し歪んでいる。
また図書館にそう居たことが無いにもかかわらず、魔法に関して豊富な知識がある様子で、精霊魔法の存在などを口にしていた。このことから刀哉は慎二の過去をある程度察している。
刀哉が一人で城から出ようとしているのをいち早く見抜くなど洞察力もあり、その際には刀哉の代わりぐらいは務めると、信頼を寄せているような発言もした。
拓磨達がヴァルンバへ向かってからは、女子のまとめ役である
《概要》
厨二病。ゴブリンを倒す経験をしていたため、拓磨に選出されヴァルンバへと来た。
城に居た頃と違い指抜きグローブを両手に嵌め眼帯も装着するなど厨二病度が上がっている。最初とは違い魔物を殺すことへの抵抗を無くしており、戦闘では後衛で活躍している。
体にはコンプレックスを持っているようで、宿の浴場で肉体を刀哉と比較されそうになった時は、訓練で体が作られているものの咄嗟に隠したり、体力テストの握力の結果を聞かれた際にははぐらかそうとしていた(すぐに覚えていた刀哉に35キロであることをバラされている)
火属性魔法に突出した才能を持っており、火属性上級魔法の『
《概要》
小悪魔。雄平と同理由によりヴァルンバへと来た。
城に居た頃は髪はストレートヘアだったが、ヴァルンバに着いた頃には黒いリボンを使ったラピッドスタイルのツインテールとなっており、それに合わせてか服装もロリィタ調。
小柄なルリのことを特別可愛がっていた。雄平との仲は相変わらずで竜太とも折が悪いが、亜由美とは仲がいい。
水魔法を主として使い、後衛アタッカーと言うよりはあくまで援護に徹するタイプであり、雄平と比べると突出した技能は持っていないものの支援が得意。近接戦闘はからっきし。
《概要》
熱血バカ。戦力、精神共に問題ないとして拓磨に選出されヴァルンバへと来た。
根っからの体育会系ではあるが大雑把という程ではなく、叶恵など女子への気遣いはある。趣味という意味で己の鍛錬を欠かさない。
身長は160程度と男としては小柄な方だが、見た目の筋肉がかなりあり身体能力も高く、地球時点で握力は73キロあった。また他者の肉体に(筋肉的な意味で)強い興味を示すなど変わった部分がある。
亜由美とは中学の頃からの付き合いで異性同士ではあるがかなり距離感が近く、友人のような関係。
戦闘は武器が苦手だからという理由で素手による格闘を用いるが、刀哉や拓磨のように柔術系統の技術を使うことはなく、ボクシングのように拳による攻撃を多用する。本来は魔物の強固な体には効き目が薄いが、竜太は鍛錬により人体を容易に破壊する攻撃力を会得しているため、魔物にも十分通用する。
逆に雄平や果穂の例に漏れず魔法はからっきしであり、トップクラスに下手。一応ある程度の魔法を扱うだけはできる。
関西チック。竜太と同理由によりヴァルンバへと来た。
関西圏から来た訳でもないのに微妙に関西弁チックな口調で話し、またマイペースな性格故か言葉がよく間延びする。その性格から誰とでも距離感が近く喋ることができ、果穂とも仲が良い。
体格は女性として平均的で、髪型はポニーテール。運動神経が高く、樹のように槍を扱う数少ないメンバーでもある。
戦闘は槍による近接戦闘が主だが魔法も並程度には扱える。また樹の指示に即座に反応し指示された箇所を攻撃する反応速度と正確さを持っている。
ちなみに戦闘時の掛け声は不思議なもの。
ハルマン・ミーレル 人間・男
《概要》
奴隷商を営む恰幅の良い商人。盗賊に襲われていたところを刀哉が助けた。後に刀哉を自身の馬車に乗せヴァルンバへ向かった。
奴隷を商品として扱いながらも、『商品として買ったからには最後まで責任を持たなければならない』と普通の人間に対する以上の責任感を持ち、それは命をかけてまで助けに行こうとするほどで、商人として歪。
現在はヴァルンバの店で商いをしている。
ルナ 人間・女
《概要》
ハルマンに奴隷として買われた赤髪の少女。歳の程は12、13。
幼いながらかなり整った容姿を持っており、盗賊に一度金と体目的で拐われるも、刀哉に救出される。活発で自由な性格で、ルリを質問攻めにしたり刀哉を『お兄ちゃん』と慕うなど積極的。
後述するミレディとは姉妹。
ミレディ 人間・女
ハルマンに奴隷として買われた緑髪の少女。歳の程はルナに同じ。
同様の理由で盗賊に拐われるも刀哉に救出される。かなり臆病で人見知りであり、ハルマンや刀哉にも少し怯え気味。しかしルリとは同性で、見た目が自分より幼いという理由もありかなり喋る。
ルナとは姉妹。一見すると体つき的にはミレディの方が大人に近いが、ルナの方が姉。体つきはともかく顔立ちはとても似ている。
テレシア 女
《概要》
ヴァルンバの飲食店で刀哉と相席になった妙齢の女性。帽子を深く被っており目元はほとんど見えないが、色白の肌に整った顔立ちとかなりの美人であると刀哉は表した。また女性としては長身。
サラ
《概要》
刀哉の世話役兼クリスの侍女。クリス同様刀哉を『命の恩人』であると認識しており、一時はべた褒めした。それがあり刀哉からは若干の苦手意識を持たれている。
《概要》
ヴァルンバ国が召喚した勇者の一人。リーダー役をしており、
《概要》
幹と同じく勇者の一人。魔法が得意であり、時空魔法に適性を持っている。特に刀哉へ時間を巻き戻して服の損傷を直す魔法を見せたことで、刀哉に『時間』に対する意識を持たせた。
《概要》
幹と同じく勇者の一人。
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登場人物紹介だけで恐縮ですが、次話はいつも通り明明後日で……本当は登場人物紹介だけじゃ物足りないだろうと幕間も共に投稿しようと思っていたのですが、思ったより進捗が無くてですね……申し訳ない。
第三章幕間は一話か二話挟みまして、そしたら第四章に入りますのでよろしくお願いします。あと、どこかのタイミングで投稿していたバレンタインデーのお話も、投稿に合わせて幕間の場所に移動させておきますので。
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